「マリー・アントワネット」 2006.12.9 ソワレ 帝国劇場

出演者(敬称略)
   カリオストロ:山口祐一郎  マリー・アントワネット:涼風真世  マルグリット:新妻聖子
   フェルセン:井上芳雄    ルイ16世:石川禅           オルレアン公:髙嶋政宏
   アニエス:土居裕子     ボーマルシェ:山路和弘
   ルイ・ジョセフ:川綱治加来 ルイ・シャルル:大久保祥太郎   マリー・テレーズ:高橋愛子 他

日生劇場から帝国劇場へ久し振りのハシゴ。帝劇行く前にご飯を食べたのですが、日比谷シャンテ地下の
オムライスが食べたかったのに、満席で時間もなかったので食べられなくて残念…。
帝劇の近くってあんまり食事できるところがなくて、いつも同じところになってしまうのだけど、私が
知らないだけかな?みなさん、どちらでお食事やお茶してますか?

2週間振りの観劇。舞台は全然変わってませんでしたが、この日からパンフレットと劇場1階ロビーの
柱に舞台写真のパネルがディスプレイされるようになりました。新パンフレットなどについてはこちら
ご覧ください。
後、これは前回2階席で観た時の帰りに気付いたことですが、終演後(幕間も?)ロビーにインスト曲が
流れてるんですね。いつも「100万のキャンドル」だったと思うけど、流れてるのはこれだけなのかしら?

本日の席は2階A列センターブロック。視界を遮るものはなにもなくとても見やすい席でした。
今回の舞台はいろいろ見えない部分のある前方よりも2階席の方がいいかもしれませんね。
ただ、客席通路は全然見えないので、カリオストロの客席下りで何をしてるかがわからないのが辛いけど。

これまで書いてなかったキャストについて。今回は女性編。
まずはマリー・アントワネット。1幕の登場シーン、オルレアン公主催の舞踏会でマルグリットとの出会いで
あまりにみすぼらしいマルグリットの姿に驚くところは、貧しい市民の生活のことなど知らない王妃って
感じでいいと思うのだけど、シャンパンをマルグリットに掛ける悪ふざけはやり過ぎじゃないかな…
アメリカへ行くフェルセンとの別れのシーンで自分は民衆に嫌われていると言い「愛されるにはどうすれば
いいのでしょうか?」と聞いておきながら、「民衆の苦しみを和らげてあげることです」と言われると、
「私は神様ではない」と切れちゃうし、フェルセンが町の女(マルグリット)の意見を気にするのは、彼女が
好きだからとか突飛なことを言い出すし、こんな王妃を何故フェルセンは好きなんだか理解ができません(^^;)

こんななので、1幕では全然王妃に感情移入なんかできなくて、それを引き摺ってしまうからか、2幕で
息子を病気で亡くしたり、引き離されて母親として嘆いてる姿にもイマイチ感情移入ができないのは私だけ?
裁判での息子との関係を告発された時も、傍聴していた女性たちが思わず同情してしまう答弁があるのと
ないのとでは、全然違うのになぁ。
ギロチン台に向かうシーンでも、男に無様に突き飛ばされて転んだり、マルグリットの手を借りて立ち上がる
ところも私は好きではありません。最後に、短く切られた髪を撫でつけ、微笑んでる姿はもうすでに王妃は
この世の人ではないようで、好きですけれど…

そんな王妃を演じている涼風さんはまだ少女っぽさも残している可愛らしい王妃から、子供を愛する母や
王よりよほど男らしい王妃とさまざまな姿を見せてくれてます。歌声も私は好みです。
11月の始めの頃より、2幕での涙が多くなったような気がするのは、それだけ役に入り込んでるから
でしょうか。

マルグリット。原作では王妃と同い年でしたが、舞台だと年下の設定なのかな?ハッキリ年齢はでないから
わかりませんが…。それとも同い年だけど、演じてる方の見た目印象でそう思ってしまうのか?
最初に観た時のレポートでは、マルグリットが王妃を憎む気持ちはわかるけれど、裁判で王妃を庇う発言を
した理由がわからないと書きましたが、王妃から無理やり息子を引き離した革命派の遣り方に疑問を持ち、
裁判でも一方的に責められるだけで、戦うことさえ許されなかった王妃に同情しての行動なんだなと理解。
でも、王妃がフェルセンに渡そうとした手紙の内容を読んで、「これは国家反逆罪よ」と言ってたのになぁ…
この辺り、もう少しマルグリットの気持ちの揺れがわかりやすければいいのにと思います。

マルグリットは新妻さんと笹本さんがWで演じてますが、お2人、身長の差はあるけれど雰囲気似てるからか
同じように演じているからか、ここが違うと言う点があまりないように感じます。ファンの方には全然違う!と
言われるかもしれませんけれど…。なので、せっかくのWキャストの楽しみがないのも残念。
それはジョセフ以外、歌も長い台詞もない子役ちゃん達にも言えますけれど。

アニエス。原作ではマルグリット以上に重要なキャラだと思ってたのに、存在感はあってもストーリー的に
あまり重要ではない扱いになってしまってて何だかなぁ…。
修道女のアニエスの歌は清々しさと優しさを感じますが、台詞部分、唐突な台詞が多いですよね。
ラスト、ギロチンに掛けられる王妃を見てはダメとマルグリットを引き止める台詞、マルグリットを危ない
目に遭わせたくないからと言うのはわかるけど、それまでのアニエスの言動には合ってないように感じて
どうにも違和感が。
アニエスを演じている土居さんは、私はこの舞台で初めて観ましたが、綺麗な声で歌もお上手ですね。
ただ、ちょっと声が硬質な感じなので、優しい歌なのに冷たさを感じる部分も。

マダム・ラパン。原作のイメージと一番違ったキャラでした。原作では“兎のおばさん”と呼ばれてて
中年の、昔は娼婦だったかもしれないけれど、今は引退した売春宿の女主人って印象を持ってたのですが、
舞台のマダム・ラパンは自分も現役娼婦って感じで、マルグリットにいきなり娼婦になるよう勧めるし、
それでなんでマルグリットがあそこまで恩を感じているのかがイマイチ納得できません。
北村さんの歌はパンチがあって聴いてて気持ちいいですけどね。

ボーマルシェの休憩タイム。「恋の歌、歌いたかったな」と言うボーマルシェに、指揮者がマイクを持って
アピールしてたんだけど、それって歌いたいならマイクがあるよと言う意味なのか、自分も歌いたいと言う
意思表示なのか?ボーマルシェはそれをずっと無視してましたが、最後にやっと「なんだよ、さっきから…」と
反応してました。お喋りはこの前より短かったけれど、でも初めの頃よりかなり長い。

では、本日のカリオストロ・レポートです。
プロローグ。回る盆を見ていたらやっぱり眩暈がする(^^;)。「レ・ミゼラブル」でも盆を使ってるから
山口さんは慣れてるかもしれませんが、床が動いてる上でポーズを取るって結構難しいのではないかと。
一見大したことではなさそうに見えますけどね。本日も美しいシルエットのカリオストロでした。

ソロ「幻の黄金を求めて」。上からオペラグラスを使って見ていると、頭上の電球の光の筋がグラスに
映って綺麗なんだけど、ちょっと鬱陶しい。肉眼で見てると炸裂したマグネシウムの光でしばらく目が
チカチカしちゃうし、じっくり見たいのにと思うと、少々迷惑な演出ですね…
前回観た時にはブチブチ切るように歌ってましたが、本日はあまり気になりませんでした。

「もしも」。仮面を上げてニッてするところ、前回観た時は口を閉じたままでトトロじゃない…と思いましたが
本日はまたトトロ復活。と言うか、口閉じたままだったのはこの前だけだったのかな?

ギロチンの予言。2階からだと歌い出して頭巾を下ろすまで全然顔が見えないけれど、距離があるのを
いいことに、奥の暗闇にスタンバイするところからオペラグラスで見てました。黒い衣装だから闇に
溶け込んでるけれど、手だけが白く浮かび上がってるの。暗闇でなくても、カリオストロの手は白いですよね。

「七つの悪徳」。ベメールの紹介のところ、ボーマルシェの台詞と言うか、なんかゴチャゴチャ最後に言って
「はい、お待たせしました。すみません」と言ってたけど、前と歌に入るきっかけは同じなのかな?
カリオストロは全然気にせず歌っているようですが…。

「なんというセレモニー」。客席下りをしたカリオストロ、戻って来て階段に座る前に最前列のサブセンター
通路際の人と握手してたのかな?はっきりは見えなかったけど、何かお客さんを構ってました。走って行った
先で何をしてたかは、全然わかりませんでした。このシーンだけは2階席はイヤ。
階段に座った時、頭巾がえらく深く顔に被ってたので、ズリズリとずらしてました。隙間からステージ
見てるのかな?
ステージに上がって、段に足掛けた時、マントの裾を踏んでたように見えて、動き出す時に大丈夫かしら?と
思ったけれど、裾長いし、前に出て行くから大丈夫でした。

2幕幕開け。回廊の正面で手を広げ、目を見開くカリオストロが目の前。正面に来た時に身長調整してますね。
腰を屈めているのか、開脚してるのか、後ろから見てみたい。

ジャコバン党の集会にて。ロウソクを前にして目をつぶってユラユラ。男達の真ん中を通って前に出て来る
姿にトート閣下を思い出してしまったわ。カリオストロもトートのように(それ以上に)その姿は人々に
見えてないんですよね!?
一度叫んで歌ったのを聴いてから私のチェックポイントになった♪出口なし 本日は叫ぶまではいかないけれど
普通に歌うのより力の入った歌い方でした。

国王一家馬車にて逃亡。♪国王よ、「おッ」はちょっと力が抜けたような言い方。何か毎回聴く度に
この「お」のニュアンスが違うんですけど(^^;)。カリオストロはここで何を思っているのか?
ハイハイ、お疲れさんってちょっとバカにしたような感じがきょうはしました。

ルイ16世処刑。このシーンのカリオストロが一番怖く感じるのは、この先のマリー・アントワネットの
運命を思ってしまうからかな…。と思いつつ、これでカリオストロの出番は終わりだわと思って、気が抜ける
シーンでもありますが(^^;)。

「自由」。ラストシーンだけど、この曲ってなくてもいいんじゃないかと、観劇重ねるごとに思うように
なりました。ここまで観た舞台とこの曲の歌詞は全然合ってないような気がするから。とってつけたように
“自由”と歌うより、マリー・アントワネットが処刑されたところで終わった方がよほど余韻があるのでは
ないかと思います。

カーテンないカーテンコール。いつもと同じで変化なし。山口さんも笑ってはいても全開の笑顔はなし。
2回目に捌ける時だったか、山口さんの後ろを歩いていた治加来くんにマントを踏まれちゃったよう。
裾長いから、後ろ歩く人には気をつけてもわらないと。
オーケストラの演奏後に捌けて行くときは、治加来くんと手を繋いでました。

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この記事へのコメント

  • とも子

    ようちゃんのコメント可愛い♪ でもあまり楽しくはないのだけど・・。
    お食事お茶はAfternoonTea がほとんど。でもたいてい一人なので
    コンビ二おにぎりばかり。
    2幕幕開けのカリオストロはたぶん開脚ではないでしょうか~(笑)
    今年初めの特別企画の写真撮影でよく見たあの姿・・
    ジャコバン党集会で真ん中歩く姿、やっぱりトート閣下思い出しますよね
    「♪国王よ」「おぅ?」←コレ 今回の数少ないお楽しみのポイントです。
    「自由」確かにとってつけたようですよねぇ
    でも・・カリオストロもとってつけたように感じてしまいます(v_v)

    2006年12月22日 20:43
  • 芽衣

    >とも子さん
    私もようちゃんに、今の帝劇はあんまり楽しくないよ…と書こうと思ってました(^^;)
    友人と客席集合する時は、私もコンビニがほとんどです。開演前から一緒の時はAfternoon Tea やAfternoon Tea が入ってるビルの他のお店によく行くので、もしかしたら何処かですれ違ってるかもしれませんね。
    2幕幕開けはやはり開脚ですかね!?スッと、低くなりますよね。
    「おぅ」はホント数少ないお楽しみポイントですが、本日はその後の笑顔にやられました!カリオストロであんな笑顔は反則だわ…(詳しくは本日のレポートで)
    2006年12月23日 23:48

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