「レベッカ」 2008.6.30 マチネ シアタークリエ

出演者(敬称略)
    マキシム:山口祐一郎   わたし:大塚ちひろ   ダンヴァース夫人:シルビア・グラブ
    フランク:石川禅       ファヴェル:吉野圭吾  ベン:治田敦
    ジュリアン大佐:阿部裕  ベアトリス:伊東弘美  ヴァン・ホッパー夫人:寿ひずる   他

昨日の前楽がMy楽となるハズだったのですが、幸運にも千秋楽も行けることとなりました。でも、月末で
忙しい月曜日…。突発で休むのに本当のことは言えない…と言い訳考えるのに悩みまくりました(^^;)
根が正直なもので…。ここのところ病院通いをしてたので、それを理由に許可をもらって、さあ劇場へ。
これが本当のラスト、マンダレイへ!

見納めになると思っていた昨日は、一番後ろの席だったのでオペラグラスが離せず、でも使うと視界が限られて
しまうから、マキシムしか見てない状態でしたが、本日は肉眼でも充分に見える席。最後にマキシムも、舞台全体も
堪能できて、嬉しかったです。

今までいろいろな公演で何度か千秋楽観劇していますが、千秋楽だからってことで自分の気持ちも昂ぶるって
ことはあまりない方なのだけど、本日は始まる前の波の音が段々大きくなって来たところから何だかグッと来る
ものがあり、プロローグの「わたし」の歌を聴きながら、これで最後なんだなぁと思って、ちょっと目頭が
熱くなってしまいました。話を知ってて聴く「プロローグ」だから余計、感慨深いものもありますよね。

「わたし」の大塚さん、初日は緊張で激しくビブラートしてしまったとご自身のブログに書いてましたが
聴いてるこっちも初日は緊張でそこまでわからなかったし、公演途中ちょっと声が危ない日もありましたが、
3ヶ月の長丁場、喉を潰すこともなく、綺麗な歌声を聞かせてくれました。
マキシムの告白を聞くまでは、泣き顔の多い「わたし」だけど、泣きながらもちゃんと歌えて、女優さんって
凄い!と毎回思ってました。本日も「永遠の瞬間」や「こんな夜こそ」は涙腺崩壊状態で歌ってましたけど、
後方席で見て、歌だけ聴いてたら泣いてるのもわからないんじゃないかと…

ダンヴァース夫人のシルビアさんも毎回安定した歌に聴き惚れ、感情を全て押し殺したそのお顔の怖さに
怯えてました(^^;)。表情をあまり変えないダンヴァース夫人が、してやったりとばかりに笑って歌う
1幕ラストが一番怖かったかな…。でも、下のマキシム見てて、見逃すことも多かったですが。

初日のレポでキャストのことは追々…と書きつつ、結局ほとんど書かなかったので、今更ですが少々。
ベアトリスは原作よりずっと弟思いのお姉さんで、仮装舞踏会のマキシムの懐きぶりが羨ましかった…。
伊東さん、ソロで声が不安定になることあって、ハラハラしながら聴いていた時期もありましたが、6月後半は
安定していて、本日も良かったです。

ヴァン・ホッパー夫人は出番が少なかったけど、コミカルシーン担当って感じで、楽しませてくれました。
特に本日はマキシムのノリに付き合ってくださって、寿さんっていいお方だなぁと。
夫人のブルーの衣装についてるケモノ、「キャサリン」って名前まで付いてたんですね。

マンダレイの管理人、フランクはマキシムの親友でもあって、マキシムのことをよく理解してくれてるようで
マキシムは決して孤独だった訳じゃないよね…と。
フランクの人の良さは、禅さんそのもののようで、ピッタリだったと思います。もう少し歌も聴きたかったけど…

ファヴェルも出番はあまり多くないけれど、2幕では踊りながらのソロや審問会後にマキシムと対峙するシーン
など見せ場がありました。でも、私は「流れ着いたもの」のファヴェルが一番好き。
キャラ的には嫌な奴だけど、吉野さんのファヴェルは見目が格好いいから、段々好きになっちゃいそうでした(^^;)
ファヴェルは台詞の言い回しがいろいろ微妙に変わったのが一番目立ったかも?

本日は千秋楽ってことで「持ちつ持たれつ」でも手拍子が起きてましたが、途中でテンポが変わると拍手は止まり
また起きてって感じだから、やらない方がいいんじゃないかなぁと私はしませんでしたけど。
「アメリカン・ウーマン」のように楽しいシーンではないですしね。

ベンやジュリアン大佐やジャイルズのことも書きたかったけど、こんなところで…。
みなさん、試行錯誤もあったようですが、3ヶ月やってすっかり役に嵌ってましたよね。

では、千秋楽のマキシム・レポートです。
モンテカルロのホテル登場シーン、白いスーツでキラキラのマキシムもこれが見納めなのねぇとしっかり目に
焼き付けました。初日はクリエの大きさに慣れてないこともあってマキシムが近い、大きいと思ったけれど、
すっかりこの大きさに慣れてしまった今となっては、帝劇に行ったら遠くて淋しく感じちゃいそう…

朝食シーン。出て来て椅子に座るところでベストのボタンが外れていたのか、ボタンを掛けてたよう。
新聞はここ3日、同じものでした。
「わたし」を朝食に誘うところ、椅子を引きすぎじゃ…?といつも思うのだけど、実際食事する訳じゃないから
いいか…。

「崖の上で」。物思いに沈んでいると「寒くなったので車に戻りますね」と「わたし」に言われ、慌てて上着を脱いで
着せ掛けてあげるところで、上着の左袖が中に入り込んでしまってて、摘んで直そうとしてましたが、直せず。
肩の付け根から完全に入り込んでしまってましたからね。どんな脱ぎ方したんだか?

プロポーズ。速報で書きましたが、いつもは「愛しています」と抱きついて来た「わたし」をグルッと1回転して
抱き締めて涙を拭ってあげるのだけど、「わたし」を抱いたままグルグルグルグル~。回る回る…。
あんなに回るとは思わなかったから、回数数えてなかったけど10回くらいは回ってたかな?
3、4回回ったところで拍手が起きてて、ますます回ってた感じもしましたが(^^;)
止まった時には泣いてた「わたし」の涙も何処かへ行ってしまったよう。
なので、涙を拭うこともなくギューッと抱き締めてちょっと笑いながら「マンダレイへ帰ろう!」と。

ヴァン・ホッパー夫人乱入。いつもより大きな声をあげながら走って来たヴァン・ホッパー夫人を“気をつけ”の
姿勢で待ち、ギューと抱き締めてました。
で、2人で飛び跳ねながらはしゃいでて、この時にヴァン・ホッパー夫人のイアリングが片方落ちた模様…

「私達、結婚するんです!」って大きな声で言って、その後の「楽しい船旅を」「ニューヨークによろしく!」も
やけくそのような大声で。グルグルと大声で「君の荷物は私のスイートに運ばせておくよ」はちょっと息切れ(^^;)
「ボン・ヴォヤージュ」と言う前に、手で客席を静めるようにして、イアリングを拾ってあげてました。
大笑いのプロポーズシーン。途中で何度も拍手が起きてましたが、マキシム退場でも大きな拍手。

そしてヴァン・ホッパー夫人は「あなたを甘く見ていたわ」と言いつつ、残っていた片耳のイヤリングも
毟り取ったもので、ここでも笑いと大きな拍手が!
お冠のヴァン・ホッパー夫人が退場した時も拍手が起こってました。ヴァン・ホッパー夫人、いい人だ~

ブーケプレゼント。笑顔でブーケを持って出て来て、プレゼントする時は片膝をついて!格好よすぎる~
腕を組んで捌けて行く2人も拍手が起きてました。

マンダレイ到着。爆笑のプロポーズシーンを引き摺ることはなく、いつも通りご主人様を迎えるマンダレイに
マキシムもいつも通りに主人然とした口調と態度で召使達に言葉を掛けてました。

くつろぐ夫妻。「チェックメイト」からの会話が、いつもより自然な感じに聞こえました。台詞は同じだけど
微妙な言い回し方が違ったのかな?チェスに勝ったご褒美をねだる「わたし」のオデコへのキスは軽く。

「こんな夜こそ」。ソファーに座って歌ってる間、ずっと下向きの顔も悩ましく綺麗…。
デュエットの最初の♪抱き締め合いたい で自分を抱き締めるような仕草。

「神よ なぜ」。何かいつもより演奏が速いテンポだった気が…?マキシムの歌も心なし忙しなく聴こえました。
ラスト♪乗り越えて~ はロングになるかな?と思ってたけれど、初日から多分あまり変わってないですよね?
マキシムが両手広げてポーズしたところですぐ暗くなってしまうので、拍手もあまり長くは続けられない。

仮装舞踏会。海賊の扮装のフランクに両手を上げて仰け反って驚いて見せ、肌も露な女性に目と手が行って
しまいそうなフランクの手を戻してた後は、2人何やらにこやかに話してる雰囲気。
ヴァン・ホッパー夫人に迫られてるジュリアン大佐を階段のところまで下がって見てる時、ベアトリスの肩に
両手を置いて、人差し指と中指をクロスして2本指を折々と動かすと、ジュリアン大佐を挟んで反対側にいる
フランクも同じようにやってたのね。
「アメリカン・ウーマン」でパラパラと手拍子が起きたら、マキシムも手拍子をしたので、その動きに合わせて
揃った手拍子になりました。マキシム、お姉さんをエスコートする時も手拍子してて、ヴァン・ホッパー夫人が
階段に上がって歌ってるのを壁際で見てる時もずっと手拍子。手拍子、途中から音頭っぽくなってたけど(^^;)

ACT1 Final。白いドレスの「わたし」を見た時のマキシムはひとり微動だにしないけど、表情はどうなのか、
角度の問題もあって結局1度もちゃんと見れなかったな…
背中を向けた後、右手は顔を隠すようにずっと浮かせたままで、前に歩いて来る時に口元を押さえてました。

「凍りつく微笑み」。歌前、「私達のささやかな幸せはもう過去のことだ」の台詞の途中、天を見上げるように
顔を上げて、短い幸せだったな…と噛み締めてるようでした。

ラストだから凄くなるかも?とちょっと期待もしていたけれど、1幕にやりすぎたのを反省してたようで
どちらかと言うと抑え目であっさりな感じでした。でも、4月の始めの頃と比べたらずっとドラマティックに
仕立てていると思うけれど…
レベッカ台詞再現シーン、「ねぇ、子供が出来たら」の前のタメが長かったのと、「あなたパパよ」の「あなた」の
言い方がちょっといつもと違ったかな?
ラスト、♪彼女の勝ちと~~ と歌いきってから、すとんと座るような感じ。

「わたし」に抱きつくマキシムの顔が腕の隙間から結構見えました。胸と言うよりお腹に顔をつけてる?
暗くなる前にパラパラ拍手があったけど、ベンに当たるライトも消えて暗転で大きな拍手が。

審問会。激しく追及してくるホーリッジに負けない、ド迫力の「当たり前じゃないかッ!」でした。

審問会から帰宅。ファヴェルに言い募られてる時は拳を握り締めてて、興奮を抑えようとしているよう。
ジュリアン大佐にレベッカの手帳で胸を叩かれ「マンダレイを出る理由などない!」。

ロンドンからの電話。フランクにレベッカの病気のことを告げ、「そうだ、彼女は死にたかったんだ」は
28日の時ほどひらめいた!って感じではなく、そうかもしれない…と思い当たったような表情でした。

「夜を越えて」。「君は…強いな」と台詞の間にタメがあって、しみじみと噛み締めているよう。台詞の合間や
歌ってる時も口を閉じた瞬間、ンって唇を噛んでいて泣きそうなのを我慢しているようにも見えました。
♪痛手も 恐れも と向き合って歌うところではニッコリと晴々とした表情で。
ラスト、左手は自然な形で胸の前辺りに。ここも最後に来て不自然ではなくなりました。
歌の後、拍手が長く続いてました。2人もずっと寄り添いポーズのまま。

「炎のマンダレイ」。いつも気持ちよく歌い上げているけれど、最後の本日もこれで過去は全て消えてしまえと
力強く歌い切り、とても気持ちよかったです。暗転で大きな拍手。

エピローグ。「わたし」の側に歩み寄り、顔を覗きこむようにして腕に軽く触った時のマキシムは涙を堪えてる
ような表情だったけど、正面を向いた時は穏やかな顔。
そしてライトが消えた後、「わたし」が安心してマキシムの肩にもたれ掛かるようにすると、マキシムも「わたし」を
優しく抱き寄せてました。
マキシムと「わたし」として、山口さんと大塚さんとして、全て終わって自然に出たことでしょうか…
「レベッカ」、いい舞台だったなと、最後の最後に改めて思いました。

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キャストの紹介と3人のご挨拶のあったカーテンコールは先にレポートしました。こちらです。

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この記事へのコメント

  • よい々

    芽衣さんは、マンダレイに呼ばれていたのでしょう。
    そうでなきゃ、と思いますもん(笑)。ほんとに~
    楽レポのお務め、有り難うございます!
    始まりがあれば終わりがある、とわかっていても・・・

    「篤姫」後編買いに行かなくちゃ、と次々ありますなあ。
    そして、9月博多座でお待ちしております♪(気が早っ)
    2008年07月02日 19:19
  • 芽衣

    コーンウォールの海は、レベッカだけでなく私も呼んでたってことなのかしら?務め、無事果たせてホッとしています。
    最後の怒涛の観劇で「レベッカ」のいろいろなシーンが頭の中をグルグル…。でも来週から久光さまが登場したら久光さまでいっぱいになるかしら?そして「エリザベート」に突入…。9月には博多座に呼ばれるのね。
    2008年07月03日 00:54
  • とも子

    目に浮かぶようです。。
    ブーケ渡す時の片ひざついての王子様ポーズ!
    見たかったな~ぁ
    腕組んで捌けていく時の
    明るくて軽快な音楽がだ~い好きでした。
    どの曲も好きだったので
    忘れないようピアノで弾いたりしてます♪
    (CDは発売されないのでしょうか・・?)
    ファヴェル!
    最初はイメージ違う・・と思ってましたが
    そこで踊るか?!とか(笑)でも
    終わりのほうは一緒にメルセデスに乗って
    ロンドンで一緒にお買い物してカンヌに行きたいなんて
    思うようになってました(^^ゞ
    それにしても
    芽衣さんはスゴイ強運の持ち主ですね☆
    「エリザベート」もこの調子でいくと良いですね(^^)v
    2008年07月04日 00:10
  • 芽衣

    >とも子さん
    王子様ポーズはホント、「わたし」もいつも以上にビックリして嬉しそうだったのではないかと(あんまり「わたし」の方まで見れませんでしたが…)
    CDは今回オーケストラが10人編成だったってのがネックだったのかな…と。ライブが無理ならハイライト盤ででも出して欲しかったですよね。
    チケットに関しては運がいい方かもしれませんが、一発(最初の発売)で取れたためしは滅多にないので、強運と言えるかどうか…。でも、最終的に希望通り観てるから、いいんでしょうね(^^;)
    2008年07月04日 08:04

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