「ロミオ&ジュリエット」 2011.9.23 マチネ 赤坂ACTシアター

出演者(敬称略)
  山崎育三郎 フランク莉奈 浦井健治 上原理生 良知真次 安崎求 石川禅 涼風真世 大貫勇輔   他

フランスでミュージカル化され、昨年は宝塚で日本初演となったそうなこの作品、昨年の宝塚は観てませんが
なかなか評判良かったようだし、ジュリエット役は新人だけど、他の面々は東宝ミュージカルでお馴染みの
方々が揃っているし、過去何度か舞台で観てる話だし…と興味をそそられ観に行きました。
と言うことで、この作品に関しては何の前情報もなく行ったのですが、幕が開き、もしかして現代設定?と
思った瞬間、「PURE LOVE」が頭をよぎり、大丈夫か…と少々不安になりました。

ストーリーは説明するまでもないと思いますが…
何処かの都市ヴェローナで抗争を繰り返しているモンタギュー家とキャピュレット家。
キャピュレット家のパーティに忍び込んだロミオは、キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い
たちまち恋に落ちた2人はロレンス神父の元で秘かに結婚。
その直後、ロミオは争いに巻き込まれ、親友・マキューシオを殺された仕返しにキャピュレット夫人の甥
ティボルトを殺してしまう。ヴェローナの大公は、ロミオを追放の罪に処する。
悲しみにくれるジュリエットは両親に富豪パリスと結婚する事を命じられ、ロレンスに助けを求める。
ロレンスはジュリエットに仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、この計画はロミオにうまく伝わらず
ジュリエットが死んだと思ったロミオは彼女の横で毒を飲んで死に、その直後に仮死状態から目覚めた
ジュリエットも短剣で後を追う。事の真相を知り悲嘆に暮れる両家は、ついに和解する。

原作の舞台は14世紀ですが、携帯電話のある世界で、スマホやメール、フェイスブックなどと言う言葉が
出てきて、追放されたロミオはキャリーバッグを引いてるし…なんだけど、話はまんま原作で古さを感じるから
どこかちぐはぐ感は否めなく…

「ロミオ&ジュリエット」はすれ違いが起こした悲劇なので、携帯があっても、話がすれ違うことが生んだ
悲劇と言うのは、設定としては面白いかな。でも現代の携帯を目一杯活用している若者たちからすると、
そんなこと起こらないと思うけど…
ま、そこは最初のシーンでロミオは携帯に出ないと言う台詞があったり、ジュリエットは18歳になるまで
携帯を持たせてもらえない(それこそ今時!)だの、追放されたロミオが立ち寄ったバーで絡まれてスマホを
壊されてしまい、神父さまからのメールを見ていないってことでしたが。
2人の秘密の結婚が、隠し撮りされた写メにより、町中の人の知るところとなるって辺りは、携帯が活用
されてたけど、携帯がある世界にした必然性みたいなものは感じませんでした。

衣装も現代風だけど、両家の母親のドレスには時代を感じさせたし。
衣装、モンタギュー家は白黒でワニ皮風の模様、キャピュレット家はヒョウ柄がモチーフ(ただし赤基調)。
派手なキャピュレット家側でジュリエットの衣装の白が清楚さを際立たせていました。

お話はまんま原作と書いたけど、ジュリエットの出生の秘密は原作にはないですよね?
のっけから夫人が甥のティボルトと恋仲ってのにまずえぇ!?と思ったのだけど、娘にあなたは夫の子供では
ないと告白する母親に、そんな設定だったっけ?とびっくりしました。
で、そのことに父も気づいてるけど、娘として愛してる…みたいな歌があって、いろいろな感情が渦巻く
キャピュレット家。
ティボルトも許されぬ従兄弟ジュリエットへの恋心に悩み…と言いつつ、初めて女を知ったのは…とかって
歌うのだけど、そんな告白いらない…と思ったのは私だけ?
モンタギュー家側もロミオより友人のベンヴォーリオやマーキューシオが目立って、周りが強烈なので
ちょっと主役2人の影の薄い「ロミオ&ジュリエット」でした。

私が前に観た「ロミオとジュリエット」は2004年の藤原くんと杏ちゃんの舞台でしたが、この時はこの2人が
主役と言うのが売りだったし、私がまだ舞台をそんなに観てない頃で、他のキャストの方をよく知らなかったと
言うのもあるかと思うけど、両親や友人たちの記憶はあってもそんなに強烈な印象は残ってません。

ジュリエットの両親が石川さんと涼風さんだから、両親の方がインパクト大になってしまうのは仕方ないか
もし、私がお2人のことをよく知らなくて観ても、やはりジュリエットより両親の方が印象残ったと思う。
キャピュレット家は乳母の存在感も大きかったな。

後、何より印象的だったのは死のダンサー。死のダンサーと言うとつい「エリザベート」のトートダンサーを
思い出してしまいますが、ロミオに死の気配を感じて纏わり付くように踊る姿は、人と言うより本当に気配
そのもののようでした。音も立てずに浮かぶようなジャンプとか、自在に動く手足が綺麗で歌ってるロミオ
よりそちらに注目してしまいました。

歌はみんななかなか良かったけど、今も耳に残っているのは何度か繰り返し歌われた「エメ」。
楽曲数は結構あったかな?ただ、シーン繋ぎに曲があまりなかったからか、余韻なく歌だけが繋がってると
言う印象がありました。コンサート形式で観たいかも。
それだけ歌が多いのに、演奏はテープだったんですね…。ミュージカルは生オケで歌が聴けると言うのも、
醍醐味のひとつだと思うのだけど

その分(?)アンサンブルが多かったです。でも30人もの人が踊るにはステージが狭くて、ただごちゃごちゃ
いるだけって感じだったのが残念。ダンスには空間も必要ですよね。

キャストの方々はプリンシパルの半分以上はこれまで他の舞台でもよくお目に掛かる方だから、何の
心配もなく観れたし、マーキューシオ役の良知さんや乳母役の未来さんも良かったです。
ジュリエット役はオーディションで選ばれた新人さん。フランクさんはモデルとして活躍中だそうで
スラリとスタイルもよく、可愛かったです。ただ、山崎・ロミオと並ぶとあまり身長差がないので
城田・ロミオとの方が見た目並びはいいかもしれませんね(観てないけど…)
声は私の好みでした。あまりジュリエットの歌は印象に残ってないのだけれど、可もなく不可もなく…って
感じだったかな?

カーテンコール。山崎くんからご挨拶がありました。「ロミオ&ジュリエット」日本初演と言ってたけれど
宝塚の上演は別物として考えるのか?
山崎くんの親友が近々ご結婚するとのことだけど、自分は大阪に行ってるので結婚式には出られなくて残念。
その2人が今日、観に来てくれてますと話して、キャストと客席から会場のどこかにいるであろうお2人に
拍手が贈られました。

カテコの最後、ダンスタイムで盛り上がったところは、代表で踊る人は日替わりなのかな?
この回は乳母役の未来さんが踊って、少し踊るとダンサーを呼び、また呼びで最後は10人くらいで
踊ってました。このまま楽しく終わるのか?と思ったら、ラストは「エメ」でしっとりと。

「ロミオ&ジュリエット」はやはり古典演出でお芝居で観たいかな…と思いましたが、来年来日が決まった
フランス版ミュージカル「ロミオ&ジュリエット~ヴェローナの子どもたち~」も観てみたいです。

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