「アリス・イン・ワンダーランド」 2012.11.23 マチネ 青山劇場

出演者(敬称略)
   安蘭けい 濱田めぐみ 田代万里生 高畑充希 松原剛志 柿澤勇人 JOY 石川禅 渡辺美里 他

お天気が良かったら行く前にちょっと寄り道したいところがあったのだけど、天気予報通り、朝から冷たい雨。
劇場までちょっと歩くからと長傘で行ったのに表参道に着いたら雨は上がっていました。こんな時は傘を
忘れやすいから気をつけなきゃ…と思っていたのに、まんまと劇場で置き忘れすぐ気づいたので見つかり
ましたが、一瞬他のことに気を取られたりすると忘れちゃうんですよね。傘は私の失くし物トップ1

青山劇場はあまり縁のない劇場だから、前方席にもほとんど縁がなかったのですが、本日はB列のセンターと
言う、いままで青山劇場では座ったことのない席でした。2列目かと思ってたけど、オーケストラピットがあって、
XDとXE列は席を出してたので実質4列目。距離的には肉眼でも表情がわかる見やすい席でしたが、前方は
傾斜がゆるいのとセンターは千鳥になってないので、前の方の頭で少々見えない部分もありました。

ストーリーは
女流作家のアリス・コーンウィンクルはスランプに陥っていた。編集者達も良い作品が全く書けないアリスに
呆れ気味。そんなアリスの悩みは仕事だけではなかった。夫、ジャックとの仲もギクシャクしていて、離婚の
危機に直面していた。常に疲れていて余裕がないアリスを見て心を痛めていたのは、アリスの娘、クロエ。
ある晩、うたた寝していたアリスがふと目を覚ますと、クロエがぬいぐるみのウサギを追って部屋を出ていく
ところだった。アリスは慌ててクロエの後を追うが、マンションのエレベーターの様子がいつもと違う。
不思議に思いながらも乗り込むと、エレベーターは猛スピードで下降していく。そしてたどり着いた先は
ワンダーランドだった。(ホリプロサイトより)

ワンダーランドの住人はウサギ、芋虫、猫、帽子屋、ハートの女王と「不思議の国のアリス」と同じような
キャラクターが登場しますが、ワンダーランドに迷い込んで来た主人公は、少女のアリスではなく、娘を
追ってやって来た大人のアリス。

仕事や家庭のことで悩みや問題を抱えているアリスは、ワンダーランドの住人の訳のわからなさに余計
イライラを募らせつつも、帽子屋には何処か懐かしいような心惹かれるものを感じる…その理由を書くと
思い切りネタバレになってしまうので、伏せておきますが、お伽噺なだけではなく、現代社会に生きる
者へのメッセージもありなお話でした。

そんな部分はシリアスですが、全体はやはりワンダーランドのへんてこ世界が繰り広げられてて楽しかった。
オープニングは「不思議の国のアリス」同様、チョッキを着たウサギが「遅れちゃう…」だかって言いながら
登場。そこへ着信の音が響き、取り出したスマホがウサギのカバーだったのが可愛かった
で、携帯が鳴っても出る暇なんてないから、電源は切っておいてくださいねと注意。

このウサギが凄い可愛かった。アリスや他の人に怒られると頭抱えてしゃがみ込んで「あ~、ごめんなさい
ごめんなさいッ!」ってやる姿に、エル・ガド(猫)のように「よーし、よしよし」ってやりたくなったわ
ピンと立った白い耳にふわふわな頭、眼鏡掛けた顔に、ぷっくりしたお尻もキュートでした。
ウサギはワンダーランドの案内人なので、結構出ずっぱりだけど、ソロの歌はなかったかな?
田代君はアリスが出会う、作家のルイス・キャロルの役もやっているので、歌はそちらでじっくりと
聴かせてくれました。

アリスがドアを開けるたび、出会うワンダーランドの住人、JOYさん演じる芋虫や柿澤さん演じる猫のエル・
ガドもそれぞれ登場シーンではソロがあり、どんどんとお話世界に引き込んでくれましたが、インパクト大は
白のナイトの禅さん。ナイトだから白馬にまたがっての登場なんですが、その馬は頭はちゃんと馬だけど
首から下、身体はただの棒。それにまたがってる姿だけでも可笑しいけれど、馬のたてがみのところに
マイクがあって、それを振り回しつつ、踊りながらの歌で、格好いい(?)けど笑っちゃいました。
禅さんもアリスの夫と二役で、夫のジャックの時はシリアス。

禅さん、ちゃんと踊ってて凄い!と思ったけれど、ウサギ、芋虫、猫の若者と一緒に踊ってるシーンは
ちょっと息が上がっていたような…。弾けまくってる禅さん、千秋楽まで頑張れ~と思わず応援。
エル・ガドは何度か凄いジャンプをしてて、本当の猫のようなその身体能力にビックリ。
この4人(匹?)組がちょいヘタレで楽しい部分担当でした。

濱田さん演じる帽子屋はちょっと怖い部分。濱田さんを観たのは「ウィキッド」以来でしたが、歌は凄い
パワフル。ただ歌と同じくらいオケの音も大きかったので、歌詞が聴き取れない部分もあったけど。

そして渡辺さんのハートの女王は、白のナイトや帽子屋とはまた別に凄いインパクトでパワフルでした。
みんながダンスを止められない、あのロングトーン、何処まで続くのかと思った。
登場の仕方も派手なゴンドラに乗ってだし、衣装もかなり個性的。
ハートの女王登場の際の口上が面白かった。ウサギが言った時と、帽子屋が言った時は内容が違ってたけど。
帽子屋は「未来の横綱」などと紛れ込ませて言って思わず吹きました。貫禄ある女王だからね

どのシーンのどんな歌だったか忘れちゃったけど、(何曲か?)言葉遊びの歌詞がありましたが、初見で
聴いてるだけじゃ歌詞がわかり難いところがあったのが、少し残念かな。
音楽は歌うのは難しそうな曲もあったけど、全体、スッと入って来てなかなか良いなと思いました。

この舞台、振り付けの方が9人もいるそうで、それぞれシーンによって違うそう。私はダンスの違いなど
よくわかりませんが、どのシーンもきっちり振りつけがあったからキャストの方々は大変かもしれませんね。
アンサンブルの方は出番もかなり多いから、ホント大変かも。カーテンコールでアンサンブルが15人しか
いないと気づいてビックリでした。だから15人の“アリス”は男性も混じっていたのね
大柄な男性がブルーのワンピに白いエプロン…。正にワンダーランド!
帽子屋の歌の時、影の2人のダンスが凄くて、帽子屋さんでなくついそちらばかり見てました。
ひとりはトートダンサーやってた方ですね。

ワンダーランドから戻ったアリス、状況は何も変わっていないけれど、考え方、気持の持ち方でこれからを
変えていくことは出来る…と気づき、一条の光を見たような終わり方でしたが、いろいろ迷い、悩み
グルグルしてしまうのが人生なんだな…って感じでしょうか。
でも、いろいろ考えるより、観て楽しめるミュージカルってことでいいと思います。

青山劇場はロビーがあまり広くありませんが、入り口入ってすぐのところにはバルーンのアリスやウサギの
飾り、ブルーのアリスの小さなドレスが飾ってあったりで楽しい雰囲気を出していました

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