「笑う男」 2019.5.25 マチネ&ソワレ 北九州ソレイユホール

私にとっては初めての北九州、2014年の「クリエ・ミュージカル・コレクション」の時も
最終地でしたが、あの時は月末平日だったから諦めて行かなかったので。ソレイユホールは
小倉からはちょっと距離があり、歩くと30分くらい掛かるようで、バスで10分くらい。
バスは沢山出ているようだから、乗り間違えなければ辿り着けるだろうと思ってましたが、
現地の友人がホテルまで迎えに来てくれて、同行してくれたので案内されるままに行けて
とても助かりました。

ホールは基本的にコンサート用のようで縦に長く高さもあり、音の響きはとても良かったです。
本日はマチネがT列下手寄り、ソワレはQ列センターと後方でしたが段差があるから視界は
良好。何のストレスもなく観れました。マチネは1つ前が空席だったし、ソワレのQ列は前が
通路なので見やすかったと言うのもありますが。3列しか違わないのにソワレは結構近く感じ
ました。2階後方で観た友人は凄い遠かった!でも音は良かったと言ってたから、やはり
コンサート向きなのかなと。

オケピも広いようなので、オケの音の響きも良いのかも?ですが、この楽曲がとても好きだから、
ステージ上での演奏を聴きたい…なんて思ってしまいした。歌じゃなく、演奏聴いてうわぁ~と
なる箇所が多いので、フルオケでのサントラのCDも出してくれないかな…と、本気で思う。
2幕頭の「全てあなたのもの」の曲の盛り上がり大好き!

ジョシアナの「私の中の怪物」も歌い出し前の弦(?)の音からゾクゾクして、歌より演奏聴いて
鳥肌立たせてました。ジョシアナ、ごめんなさいって感じですが…。でも、この歌詞の内容で、
歌い終わってそんなにドヤ!って顔されても…といつも思ってたけど。

ステージも広く幅もあるけど、奥行きが深い感じで、幕を使用してる時、その前のスペースが
広かったような?後方からでも床面はよく見えなかったからわからないけれど。
セリの装置がないようで、冒頭シーンのコンプラチコ達の乗った船は沈没してなかったです。
幕で薄らぼんやり見えるところで、ドクターが高く掲げ持ってるハーカーのボトルを下げて、
沈んでいった…って風に。海の映像が今までよりずいぶんはっきりわかったのは気のせい?

ウルシュス一座のシーンもセットの空間が広くてすっきりした感じがあったかな?
でもグウィンプレンの「あり得るのか?」の歌い終わりはセットの上ではなく、階段を途中まで
上がってから下に下りてでした。
2幕、過去の薬売りのシーン、ウルシュスは茨の枠をまたがずにその手前から捌けて行ったのも
奥行きがあるから?

リトル・グウィンプレン、北九州は青空君と優樹君の2人。
デアを拾って、あやしながら歌う子守歌、ウルシュスのグリーンボックスを見つけて「入れてよ」
と懇願する声、ソワレの優樹君は台詞が絶妙。マチネの青空君も透き通る歌声が素敵。
ウルシュスからパンを貰って食べた後、デアを受け取り、濡れたマントを乾いたショールに
変えて貰って、デアを抱いてベッドに座ると安心して眠くなったのか、上体がゆらゆらし始め、
ウルシュスが隣に座るとコテンともたれ掛かる…って、初めての気づきました。これまで何を
見てたんだ?>自分。ウルシュスにしか視線が行かないから…
グウィンプレンが眠っていることに気付いてからの、ウルシュスの歌声が優しいのよね。

貴族院でのグウィンプレンの会釈、マチネは片手上げ、ソワレは両手上げだったかな?
梅田ではグリコポーズやくいだおれ太郎をやってたようなので、北九州も何かあるかしら?と
期待してたけど、ポーズだけで誰もがわかる物って、なかなかないからね。
ソワレは「首を傾けるだけでいいんです」と言われての会釈、それって傾けるじゃなく、首を
伸ばしてるよね?の仕草を後ろにもう揃って立っている貴族達に向かってもやってたので、
笑ってしまいました。
フェドロの“会釈”に対する言葉は、「はいはい」と呆れ気味だったかな?マチネとソワレと
若干違ってた記憶もあるけど、ちゃんとメモしてなかったので、わからない…。

マチネで「目を開いて」を歌ってる時、どうしてそうなってしまったか、途中経過をちゃんと
見てなかったので(つい指揮者に目が行っちゃって…)よくわかりませんが、歌が終わった時に
赤い上着の上の方のスナップが外れて肩から落ちて、白いブラウスが半見え状態になってました。
ソワレも歌ってる時にマントをバサッと捌いたら襟元がちょっと開いちゃったから、その動きが
激しかったのかな。上着にマントが付いてるから、重みもありそうですしね。

貴族達に嘲笑され、女王にあしらわれた後の「笑う男」、貴族達に向ける怒りの感情、そして
自分は何も変えることは出来ないのかと虚しさ悔しさからの狂気。顔付きがどんどん変わっていく
グウィンプレンが凄い。前髪が目に掛かってる上、白眼剥くから本当にゾッとします。
この流れ、日生の前半はいろいろ無理があるよな…と思ったけど、そんなことも気にならなく
なったのは、それだけ話に引き込まれるようになったからか。

ダブルキャストのデア、キャストで行く日を決めた訳ではなかったけど、結果的に衛藤さんは
日生で2回と今回とで3回しか観てませんが、グウィンプレンと一緒にいると本当に妹のように
見えて、グウィンプレンのこと好きなのもお兄ちゃんとして…って感じた本日でした。

初ミュージカルの衛藤さんと、宝塚での経験が豊富な夢咲さんを比べては酷だとは思うけど、
2幕「モンタージュ」での薬売りシーン、リトルグウィンプレンが赤ちゃんデアを歌いながら
あやしてるとグウィンプレンも歌い、そしてデアが登場して歌うところ、ハーモニーの綺麗さに
うわぁとなるのですが、ソワレはデアの声が…で少々残念でした。

グウィンプレンの腕の中で亡くなるシーンも、ちょっと微妙。でも日生の前楽の時はそんなでも
なかった気がするのだけどなぁ。回数多く観てる友人が、日によって波があるのが残念なのよね
…と言ってたので、最後の日で頑張り過ぎちゃったのかも?

デヴィッドに襲われるシーン、ウルシュスが駆けつけてデアに触れた時、衛藤・デアはまた
デヴィッドかと思って、恐怖で拒絶してから、お父さんだと気付いてすがるところは、デアが
怖い思いをしてパニックになってる感じがよくわかって良かったかなと思いました。

本日のウルシュス。
リトルグウィンプレンとのシーン、赤ちゃんデアを包んでる布を捲ることなく「女か?」って。
いきなり子供を世話することになっても、どこか楽しく嬉しそうなウルシュス。
「残酷な世界」でデアをあやしながら唇をプルプルする箇所が増えていたわ。大阪から?

一座シーンは本当に楽しそう。でも、ワペンテイクが現れると、こそこそと芝居のセットの扉の
陰に隠れるウルシュス。ハーカーが連行されると♪もう大丈夫… と歌いながら出てくる時の
手振りが指揮者の塩田さんとぴったり同じで面白かったし、さすが!とも。日生の時は指揮者の
動きは全然見えなかったので、どうだったかわかりませんが塩田さんの大きく的確な指揮は
キャストもオケもやりやすいかと。前方席で塩田さんの動きが常に目に入ると、若干鬱陶しいと
思わなくもないけれど

ショー再開で、グウィンプレンとデアの物語。グウィンプレンから投げ渡された赤ちゃんデアを
抱いてる姿は上手寄りでも見えるけど、一旦引っ込んで再登場した後は衝立に凭れるようにして
立ってグウィンプレン達を見てるから、下手寄りだったマチネはよく見えましたが、センター
だったソワレは横顔で身体も半分くらいしか見えなかったかな。

芝居が終わって、ジョシアナに失礼なことを言うグウィンプレンを黙らせようと、上着を投げ
つけ追いかけて行くウルシュス。

そして逃げるグウィンプレンを追っての舞台裏。「こーらー!」とかってウルシュスの声が姿の
見える前からはっきり聞こえてたけど、日生もそうだったかな?
逃げて来たグウィンプレン、テーブルの上を駆け抜ける…のは、北九州もなかったです。

金勘定をしながらも、グウィンプレン達が楽しそうに歌い踊っているのにチャチャを入れて
やっぱり楽しそうだし、デアの夢は壊せないと娘に甘々な父って感じ。
女子2人を両手に踊る(踊らされてる?)ウルシュスに目が行ってしまって、みんなが踊ってる方は
なかなか見れなかったので、踊り熊が女性役で高くリフトされてるのに初めて気付いた本日。

グウィンプレンとの「幸せになる権利」。父は息子のことを、そして娘のことを想い、年長者と
しても現状を受け入れて、今のままが幸せだと諭そうとするけれど、そんな父の言葉に反発する
グウィンプレン。顔の傷のお陰で幸せになれたと言われても、そんな姿にした世の中は残酷だとも
言われてたら、どうして自分は…と悩むグウィンプレンの方につい肩入れしてしまう…。
ウルシュスの気持ちももちろん、よくわかりますが。

グウィンプレンがワペンテイクに連れて行かれて、衝撃を受けよろよろと去るウルシュス。
墓場に運ばれて行く死体を見て、グウィンプレンが死んだと嘆くウルシュス達。
フェドロが葬儀の費用にと落とす金貨、マチネは1枚が少し離れたところまで転がって、男女の
足元だったから、男女が拾うかな?と思ったけれど、いつも通り猿少年が回収。

一座は畳むと言うものの、デアに本当のことを言えず、芝居をするウルシュス達。
どたばたの準備で誰がグウィンプレン役をやるのかとか、押し付け合ってるのにも本日始めて
気付きました。ウルシュス見ちゃう…。目がもう1個欲しいと思うシーン。1個じゃ足りないか。
♪お前たちに見せる芝居はなーーーーい からのラスト、ウルシュスの歌声がとても良かった。
偽芝居をやりながら、ウルシュスもデアを誤魔化すのは無理だと思ってるのか、歌い終わって
力なく座る姿が切ない。

そして眠るデアを膝に、祈りの歌を歌うウルシュス。途中、「デアが死んだらどうしよう」との
台詞、日生の時はクーーーッと搾り出すように本当に辛そうに言っていたけれど、淡々とした
言い方で、どうしようと言いながらも、もうその日が来るのが近いと覚悟しているように感じた
北九州でした。でも歌声には哀しみが篭もってて、ウルシュスと一緒に祈る気持ちに…。

やがて目を覚ましたデア、グウィンプレンは天国に行ってしまったのねと、自分も一緒にと興奮
気味になるデアを懸命に宥めるウルシュス。
自分にも言い聞かせるかのように、♪白い雪 と歌い出すウルシュス、そしてグウィンプレンの
歌声が聞こえると、信じられないことが起きたと動きを止める。
ここも日生と御園座でも驚愕して目を見開いた表情していたけれど、あまり感情を出してない
ように見えました。ラストに来て、悟り全てを受け入れたウルシュスになったのか?

死んだデアを抱いたグウィンプレンを送り出すウルシュスの顔は下手寄りだったマチネも見えな
かったけれど、グウィンプレンの裂けた口は関係ない本当の笑顔を見て、ウルシュスは見送る
ことしか出来なかったのかな…と。
デアが残したショールを赤ちゃんのデアを抱くように大事そうに胸に抱えてるウルシュスの姿は
切な過ぎますけれど

カーテンコール。登場の山口さん、日生ラストの頃の心配になるほどのよたよた足取りではない
ところも、ラストのウルシュスの変化が現れてるかな…と。
グウィンプレンはいつものように、走って来たリトル・グウィンプレンを抱いてぐるっと1回転。

ソワレは前楽で、ひと足先に千秋楽を迎えたキャストが2名いたので、浦井君の進行でご挨拶が
ありました。紹介前に上手く言葉が出なくてちょっとグダグダになる浦井君。

まずはリトル・グウィンプレン役の優樹君。「ありがとうございました」のひと言。
そしてデア役の衛藤さん。カテコ登場では笑顔だったけど、喋り出した途端、涙の衛藤さん。
気を取り直して、キャストのみなさん、スタッフのみなさん、観に来てくださるみなさんに
支えていただいて、完走することが出来たと思っています。
この作品がみなさんの胸にずっと残っていてくれたらいいなと思っています。
ひと足先に千秋楽を迎えますが、明日までありますので最後まで応援よろしくお願いします。
本当にありがとうございました…って感じのご挨拶でした。

浦井君、フレッシュな2人でした。子役は成長して行くものですが、子役としてもそれ以降も
いつまでも応援していただければと思っています。
美彩ちゃんは乃木坂を卒業して、女優として第1歩を踏み出しました。女優は卒業がありません
ので、ずっと応援していただければと思っています。
そして我々カンパニーのことも、是非ともよろしくお願いいたします!と締めてました。

捌け際、山口さんはにこやかにお辞儀をして、最後は客席の方を向きながらペコペコ。
マスターはトカゲ男の尻尾を持ってぐるぐる回しながら捌けて行き、それに蹴りを入れる仕草の
フェドロ、ジョシアナと腕を組み。これはもうすっかりお約束になりました。
下手側はグウィンプレン達が3人揃ってお辞儀して捌けて行きました。

オマケカテコはマチネも前楽だったソワレも同じで、リトル・グウィンプレンを真ん中に3人で
汽車ポッポで登場。並んでお辞儀と変わりなかったと思います…記憶が

マチネ デア:夢咲ねね リトルグウィンプレン:豊島青空
ソワレ デア:衛藤美彩 リトルグウィンプレン:大前優樹

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